タイミングの悪さ(映画漫画「セトウツミ」感想・ネタバレなし)
もう1か月近く前になりますが、映画を見に行きました。
予告編で気になってはいたものの、本編が75分と短く迫力の大画面で見る内容でもない(延々男子高校生が川べりでしゃべる)気がしてしまい、二の足を踏んでしまってまして。
ちょうど用事の空き時間に見に行けることが判明し行ったのですが、その甲斐ある作品でした。
全8話のショートストーリーで、特に大事件が起きるわけではないのですが、各話に伏線があってそれをうまいこと回収しているのがいいなと。
あと、車が通ったり、人が通ったりしていてそのへんの演出が細かいです。
最初はクールなメガネボーイだった内海くんの間の悪さがだんだん露呈して行くのがよかった(瀬戸くんの誕生日を祝うくだりとか)
まんまと はまってしまい、原作コミックを買いそろえてしまいました。
内海役の池松さん(なんと26歳!)は、「海よりもまだ深く」とかクリープハイプのPVとかに出ていてなんとなく知ってましたが、高校生の役を演じていてびっくりでしたね。
原作の内海よりももっさりしてたけど、なかなかいい感じでした。
現役の高校生だと、見ていて違和感あるのかもしれませんが。
あと樫村さんを演じていた中条あやみさんの透明感がすごかった。
原作だと樫村さんはお寺の子感がそこまでないので、それはそれで良かったのかなと。
原作は人間関係にさらなる奥行きがあり、複雑なパワーバランスが描かれているのでおすすめですよ。