まぶしい日々

さえない人間が感じたこと

辞める決断

スポーツクラブの退会手続きを取った。

 

小さな頃から何かをすっぱり辞めたり拒んだりことに罪悪感があった。続けるのが善、辞めるのは悪みたいな。

おかげで悪のジャッジを下せないまま自然消滅していくことが多かった。

 

具体的なエピソードを描こうとするも、多すぎるし、何より心の傷をえぐってくるのでその辺は割愛いたしたい。

大人になってからも退職カードを突きつけられず、人間関係においても相手から拒まれるのをおそれ(拒むのも怖いが拒まれるのもこわい)、ぐだぐだといろんなものを失っていく日々であった。

 

そんな私であるが引越しとか契約更新とか物理的な理由なくスポーツクラブの退会手続きをとった。

今は完治したが水虫をうつされ夏の間5本指靴下生活を余儀なくされたり、欲しいものがあり出費がかさむ中、決定的に辞めたいと思うようなトラブルが起きたのだ。

水虫の件がなければ続けたかもしれないが、地を這うようなモチベーションではそれもかなわなかった。

手続きをしてくれた人たちはみな一様に親切で心が痛んだが、あっけなく手続きは進んでいった。

 

何かにすっぱりと「NO」を突きつけることはこわい。「NO

」を突きつけられるのがこわいからだ。

大事なのはいったん「NO」をつきつけても、必要に応じて違和感なく修復ができることだと思う。

その正論が頭をちらつきつつも、臆病な自分は拒むことや辞めることを恐れて生きている。

レベルが低い話だが、決断をした自分を今夜はほめておこうと思う。