まぶしい日々

さえない人間が感じたこと

友達がいない人

勤務先で隣に座ってる妙齢の女性とふとしたことで異性の話になった。

彼女は友達の少ない男性をこき下ろしていた。他人の意見を聞く機会がないから視点が狭い、ストーカーになりやすいとかなんとかで。

彼女が正論を言えば言うほど、私は落ち着かなかった。なぜなら私も友達が少ないからだ。相槌をうってはみたものの、なんだか自分が批判されてるみたいで落ち着かなかった。

 

2年前、転勤がきっかけで家族も友達もほぼいないところに引っ越すことになった。

転勤する前は学生時代の友達も近くにいたし、同じ職場だった人と遊んだり、気軽に実家に帰ったりできた。

今はそれがなかなか難しい。隣県に住んでいる高校の同級生と2、3か月にいっぺん遊ぶくらいだ。ちなみに彼女は友達が多いし、年下の彼氏もいる。

転勤してからの新しい友達はいない。コミュニケーション能力の低い事務職員には新規開拓営業ほど難しいことはない。とはいえ、同じ職場で一緒に遊ぶ仲の人間をどんどん作ってる人はごまんといる。

 

歌人穂村弘さんが10年近く同じスポーツクラブに通っていてひとりの知り合いもできなかったが、周りの会員はコミュニティをつくっていたという旨のエッセイを昔書いていた。とてもよくわかる。(ちなみに昔穂村さんの講演を聞きに行ったことがある。ウィットに富んだ話をされる非常に魅力的な方であった。)

私の場合はスポーツクラブもそうだし、twitterもそうだった。同じ趣味でリプライ飛ばし合う仲の方はいるが、どうしてもお会いする勇気がわかない。同じライブハウスにいることはわかっていても。

こみいった会話をしたり、インターネット上の間柄だと会ったりという「もう一歩」が踏み込めないのだ。

そんなこんなしてるうちに周りの人たちはフランクに会話しあってるし、ネット上でも複数のフォロワさんたちがグループを作って一緒にフェスに行ったりしてる。

 

顔が老け顔でゴリラや谷亮子参院議員や朝青龍に似てるとか、動きがきもちわるいとかいろいろあるけど、どうにかもう少し人との距離をうまくつめていけたらとおもう。